長渕剛さんが元マネージャから暴行を受けたとして約211万円の損害賠償を求める訴訟を起こされたようです。かねてから長渕剛さんの暴力は問題になっていて、本人もご自分が手を上げることがあることを認めておられます。例えばYouTubeで探すと暴力に関して持論を展開している音声動画がありました。

長渕剛さんの持論によると暴力は否定しているようですが、コミュニケーションの過程で相手から言葉による暴力よって傷つけられたりした場合などにそれに応じる際肉体言語は正当化できるということだそうです。もっともその加減も考慮しなければならないようですが、基本的にコミュニケーションの手段の一つとして肉体言語(暴力?)も許されるという考えのようです。

確かにこのようなお考えを持っておられるようなら長渕剛さんの周囲の関係者の方は一発や二発、あるいはそれ以上、報道されているように暴力を振るわれた人はいらっしゃるのかもしれませんね。

これまで表沙汰にはならなかったものの、これまでドラマのADや音楽の関係者、事務所のスタッフなど数多く被害にあっているようです。

わたし個人としては暴力はどんな場合としても正当化されるものではないと考えています。もちろん長渕剛さんが述べるように人と真剣に向かい合って意思を通わせる際、ぶつかり合い、それが暴力に発展してしまうことはよくあることだと思います。ただ、それはコミュニケーションとしては失敗であり、問題をより複雑にするものだと思います。絶対それを正当化できないと思います。また、言葉による暴力。例えば穏やかな言葉で人を落としめたり傷つけたりすることも同様に良くないことですよね。確かに今の社会では肉体言語(暴力)はタブー、言葉による罵りや暴言もタブーとされていますが、それらを犯していなければ表面的なへつらいの言葉や穏やかな言葉で人を落としめたり傷つけたりしても問題視されないのが現状ですよね。明らかな暴力や明らかな暴言は裁けても人の心の中にあるものは裁けませんからね。

 

 

ですから結局、真の問題は表現方法ではなく、人の心の中にあるのではないでしょうか?人を心から愛し慈しむ心があるなら、暴言を吐くこともないでしょうし、穏やかな言葉で人を傷つけることもないでしょう。また同じように人を心から愛し慈しむ心があるなら暴力に訴えるということは絶対ないと思います。あばら骨が折れなければいいとかそういう問題ではないですよ。相手の心身にどういう影響があるのか私たちは正確なことは分かりません。自分や他の人には成功した方法でもその人に受け入れられるとは限りません。私たちは表現方法に関して独善的にならないようにしないといけませんね。

もっとも、わたしは暴力に関連して、体罰は絶対よくないかと言うとそうではないのではないかと思います。いっさいの体罰を禁じる風潮は逆に人を教える機会を奪っているのではないかと思います。ただ、体罰が必要なのは本来子供の時期なのではないかと思います。特に親は我が子を教育し訓練する際にどうしても体罰が必要な時があるように思います。でもその際にもいつも必要というわけではなく、言葉による諭しや何かの失敗の責任を取らせるなどの方法をとってもどうしても改善されないような場合に、感情を制御しつつ適度に体罰を与えることはあり得るのではないかと考えます。

でも、現実には忙しい生活を送っている親は子供のことをそこまで理解していないことがほとんどであり、言葉による諭しも十分に与えられず、感情を爆発させて暴力的に子供に体罰を与えるということがよくあるのではないでしょうか?子供は親の愛や愛情を感じることが出来なくなり、体罰を忌避するようになります。あるいは自分が受けた感情的な暴力を他の人に同じように示す子供が出来上がります。

そのようにして、子供が集団活動を始める学校入学までに十分に訓練された子供が育たないため、在学中も就職してからも体罰が必要だと感じさせるような未熟な若者が増え、学校や職場ではいじめや言葉による暴力や文字通りの暴力が横行するようになります。

長渕剛さんの主張を聴くと精神の強さ=身体的な強さ=暴力の肯定というような考えを強く感じるのですが、人の内面の強さはそれだけではないように思うのですけどね。

 

ただ、長渕剛さんは本当に一生懸命に生きている人なんだなと改めて感じました。今は何となく生きている人多いのだと思います。ですからあまりにも真剣な人、一生懸命になる人にはひいてしまう人が多いのではないでしょうか?

わたしは暴力など同意できない点はあるものの一生懸命生きておられる長渕剛さんは魅力を感じますね。そのような魅力があるので長渕剛さんの音楽や歌詞は人々の共感をよんできたのではないでしょうか?

実はわたしも昔、長渕剛さんしか聴いていなかった時期がありました。彼の歌や歌詞は心に突き刺さるものがありますよね。アルバムもぜんぶ持っていましたよ。ドラマも「家族ゲーム」や「親子ゲーム」「親子ジグザグ」とか大好きでしたね。「とんぼ」くらいまでですかね。それ以降はついていけなくなりました(笑)

でも今でも音楽に関しては徹底したポリシーを持っておられる方ですよね。音楽的には本当に素晴らしい方です。

一昨年、『バブルガム・ブラザーズ』のブラザー・コーンが暴力行為等処罰法違反の疑いで警視庁に逮捕された際の被害者T氏が今回長渕剛さんを訴えた元マネージャーだそうでなんか意味深ですが、今後どのような進展があるのか注目ですね。

 

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