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子供置き去り問題は深刻ですね。共働きなどで仕事が忙しい親もいるのだとは思いますが、2014年3月末までの3年間に全国で自宅に置き去りにされ親に育児放棄された子供が483人に上るという調査を読売新聞が発表しています。この483人の中には親が子どもを自宅に残したまま音信不通になったり、屋内外に長時間、頻繁に放置したりしたケースのほか、出産直後の「捨て子」も含まれるようですが、子供の生命が奪われてしまってから発見されることも多くあるようです。

子供置き去り事件は2004年の『誰も知らない』という映画ののモチーフにもなった東京都豊島区で1988年に発覚した巣鴨子供置き去り事件をはじめ、大分子供置き去り事件や大阪 子供置き去り事件、東京 子供置き去り事件や苫小牧母親の子供置き去り事件、豊島区子供置き去り事件などこれまでも各地で生じていますが、そのように大きく報道されていないものも数多くあるということですね。

2014年5月には神奈川県厚木市で、アパートに置き去りにされた男児の遺体が発見されるなど、置き去りにされた子供が衰弱死することも相次いでいますが、餓死寸前で保護されるケースもあるようで、詳しい現状を把握して、危険にさらされている子供たちを保護してあげたいですね。

この子供置き去り問題に関して国や自治体はこれまで、詳細な調査や特別な対策は講じてこなかったことに関して問題視する意見もあるようですが、どうでしょうかね? 家庭内で生じている問題にどこまで行政が関われるのでしょうか?普通に考えて、昨今の人間関係が希薄化している社会において、家族や親族が知り得ないことを周囲の人や行政がどれほど把握できるでしょうか?たとえ気になることがあったとしても僭越に口出しできないというのが現状かもしれません。本来、家族や親族ないで状況を把握し合って助け合うべきだと思いますが、家族や親族の関係も希薄化しているので現在のような問題がますます増えているのかもしれませんね。家庭内で問題が解決できない現状を考えるとこれ以上子供の犠牲者を増やさないためにも行政の何らかの対応は不可欠だと思われますが、それは問題の主要な解決策ではなく、あくまでも現状に対処するための増し加えられた手段であるということを忘れないようにすることも大切だと思います。

結局この子供置き去り問題の主要な解決策とは何でしょうか?
それは子供を置き去りにしない親を育てることではないでしょうか?この部分を野放しにして行政の対策ばかり取り組んでもシステムを複雑にするだけで問題の解決にはならないように思いますけどね。どんな問題でもそうですが、問題が生じてから対処するのではなく問題が生じないように予防することが重要です。子供置き去り問題に当てはめるなら子供の生命が脅かされてから行政が対応するのではなく、子供置き去りを含むすべてのネグレクトが家庭で生じないようにすることです。

そのためには家族のあり方、親として、子供として、祖父母としての役割を家族の各成員があらためてよく考えるところから始めなくてはならないかもしれませんね。
もっとも普通の感覚を持っているなら通常親は子供を愛し、慈しみ、養うものです。特に母親には母性本能と呼ばれるものがあり母と子は強い絆で結ばれるものです。

では親が子供置き去りにする原因は何でしょうか?この原因を知り、可能な限り問題の原因を取り除いてゆけるなら子供置き去り問題を解決してゆけるかもしれません。

親が子供置き去りにする原因は一つではなく様々な問題が複雑に絡み合っています。それぞれの家庭によって異なっていますが、各家庭で問題点を見極め改善を図ってゆく必要があると思います。

例えば多くの家庭で子供置き去りを含むすべてのネグレクトの原因となるものには次のようなものがあるかもしれません。

経済的問題

離婚や再婚

結婚する用意ができていないのに子供ができる

などです。

経済的問題は深刻です。子供を育てる強い本能を持った動物でも餌がなければ育児放棄したり、我が子を食べる動物もいます。人間も同じです。さすがに子供を食べる親はいませんが、(過去には戦争の籠城などの飢餓状態ではあったようですが。。)深刻な経済的な問題が長期化するなら育児放棄などのネグレストや置き去りにする親が現れても不思議ではありません。現在の世界経済の悪化や日本国内の雇用問題を考えると育児放棄する親が増えてもおかしくないかもしれません。子供置き去り問題の直接の責任は行政にはないかもしれませんが、行政が行えることとしては経済的問題の解決でしょうか?すべての家庭が子供を十分に養えるだけの収入が得られる仕事と、子供を養える環境と時間が与えられなければ子供置き去りや育児放棄の問題は解決しないかもしれませんね。政府は女性の経済的な役割を増してゆくことを推進してゆくようですが、子育てをしながら職場でも活躍するということはなかなか出来ることではありません。上手にこなしておられる方もいらっしゃるようですが、そのような女性は少数の『成功者』ではないでしょうか?他の多くの女性は同じことをして結果的に職場を犠牲にするか、子供を犠牲にすることにはならないのでしょうか?今となっては古い考えかもしれませんが、女性が家庭で育児を含む主婦業に励むということは本来とても重んじられてきたことです。『主婦』『奥様』という言葉はとても重んじられている人たちに使われていた言葉です。しかしいつしか、主婦業は卑しい雑用を行う人、奴隷のようなイメージを持つ人たちもいるようですが、もともとはそうではなかったのですよ。現在男性の立場も低下し、リストラなどで収入も低下し、その結果その妻、主婦の立場も低下し、主婦の立場でとどまっていてはいけないと考えて自活する道を選ぶ女性も多いと思います。でも、共働きで経済活動に夫婦が重きを置くと例え収入は増えても子供と過ごす時間が少なくなり、関係が希薄化する要因にもなります。場合によっては収入はそれほど増えず、関係だけが希薄化するなら最悪ではないでしょうか?

各家庭がどのような経済活動をし、どのように子供との時間を過ごすべきなのかについて自分の考えを押し付けるつもりはありませんが、わたし個人としては、父親が主要な収入を得るために働き、母親は家計を見守り多少の副収入をえつつ子供との時間を多く過ごし、且つ、子供の教育に関しては父母が共に携われるような経済状態にすべての家庭がなれるような社会になれるといいなと思います。

離婚や再婚結婚する用意ができていないのに子供ができるという要因も難しい問題です。離婚すると当然経済的な問題を抱える可能性もありますし、子供を独りで育ててゆかなければなりません。また離婚によって人間関係が変化し、それによって子供に対する関心が薄れるといったこともあるでしょう。離婚後また再婚したなら再婚相手と子供との関係で複雑な問題が生じることもあり、それが虐待に発展することもしばしば見られるようです。また、子供を持つことの意味を十分に認識せずに子供を作る人たちは子供が産まれた後も自分たちの気晴らしを優先させるかもしれません。このような家庭の崩壊に関係した問題も子供置き去りの要因になる深刻な問題ですが、根底には道徳の崩壊が関係しているのではないでしょうか?各自が行う結婚、離婚、再婚は理由は様々でありその良し悪しをとやかく述べることはしませんが、もし根底に道徳の低下や崩壊が関係しているならその部分を強めなければ育児放棄や虐待の問題はいくら行政が対策を講じても解決できないでしょう。

もし深い考えもなく性行為を行い、育てる準備もなく出産し、精神的な成熟に達していないにもかかわらず家庭を持ち、すぐに離婚し、またすぐに再婚しているなら問題が生じないほうが不思議ではないでしょうか?

したいことをすぐにでも行い、欲しいものをすぐさま得、思ったことをすぐに口にし、聞いたことにすぐに腹を立て、すぐにあきらめ、すぐにいきり立ちつような人が家庭を持つとしたらどうでしょうか?家庭内で問題が生じないほうが不思議です。

もちろん子供置き去り問題や育児放棄、児童虐待などの問題の原因は上記以外にも様々な要素が関係しているはずです。問題の解決方法に関しても様々な意見があり、上記以外にも効果的な方法があるかもしれません。

ただ、問題の本質、根本的な原因について考えると、家庭での意識の向上を図ること、親としての自覚を持つことはもっとも重要なのではないかと思います。

周囲や行政も何か出来るといいですね。わたしが望むのは経済的な問題の解決と、希薄化しつつある人間関係をもっと強めることですね。

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