2014年9月2日にTwitterアカウントが大量凍結しました。実際に所持しているアカウントが大量に凍結して呆然とされている方や一気に自分のフォローしているアカウントやフォローアーのアカウントが激減して何が起こっているのか分からずにあたふたしている方もいらっしゃいます。
今回のTwitterアカウントの凍結は主に自動リツイート機能を利用したBOT系のアカウントを対象にしたTwitter側の処理によるものと考えられています。例えばフォローマティックやフォローブースターなどが大量に凍結されたようです。
今回のTwitter社の行ったことによって大量のスパムアカウントが停止したので公共的には望ましいことではありますが、気に入っていたBOTも大量に凍結し、残念に思っている方も多いようです。しかもこのようなTwitter社の処理を生き残っているスパムアカウントもまだまだ沢山あり、今回のTwitter社の処理が本当に功を奏しているのかが疑問です。
そもそもTwitter社は自動化したBotなどは規約の中で禁止しているのでそれをその通りに受けとると自動リツイートも自動フォローも自動投稿も駄目ということになります。しかし実際にはこれらのBotはTwitterのAPIを利用しており、事実上Twitter社の公認のもとにあるともいえます。BotによってTwitterが人気を集めている現状を考えるとTwitter社にとって健全なBotはとても望ましい存在であるともいえます。ですから規約上は禁止ですが、黙認されているというのがこれまでの現状でした。ただ、実際にはBotを利用して行われているのはまぎれもないスパム行為でありそれを撲滅するために今回の処理が行われたのでしょう。
ですから自動ツールを利用したTwitterは例えるならサッカーやバスケットのイエローカードになる行為になぞらえられるかもしれません。体の接触などによって相手を倒すことは基本的に禁止ですが、すべてがイエローカードになるわけではありません。実際の試合においてはそのぎりぎりのラインで立ち振る舞うのが有能な選手です。
同様にTwitterの自動ツールも黙認されていることもありますがあまりに目立ってしまうとあるいは明らかに弊害があると判断されるとやはりTwitter社はそれらを処分せざるを得ません。その際、一つ一つのアカウントを精査するなら膨大な時間がかかるでしょう。ですからそのようなツールを使用したアカウントを一気に凍結するという対応になるのでしょう。
健全なBotを運営していた人にとってはなんとも気の毒なことではあります。そこから収入を得ていた人たちは一気に収入を失うことになったことでしょう。
今回のこの大量凍結から学べる教訓はこの世は無常ではないということです。特に無料のサービスは突然サービスが停止することもあれば規約が変更になることもあります。ただの趣味や暇つぶしで利用するのはいいですが生活を掛けるにはリスクが大きすぎるということを考えて利用しなくてはなりませんね。