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Amazonが小型無人機による宅配サービスの計画を打ち出し、2015年には実現すると言われていましたが、雲行きが怪しくなってきたようです。現在は主に軍事的に利用されている小型無人機を2015年には商業的に利用できるように米連邦航空局(FAA)が解禁を検討していてそれに合わせてAmazonも宅配サービスを始めるという計画のようです。

これがそのイメージ動画です。

ただ、商用利用は解禁しても宅配サービスは安全性の面から認可しない可能性が示唆されたようです。

確かにかねてから小型無人機による宅配サービスには様々な懸念がささやかれてきました。どんな心配があるのでしょうか?

まず、小型無人機が本当に安全性の高い飛行を定期的に行ってくれるかと言う懸念があります。実際現在でも航空機となぞの無人機とのニアミスなども生じているようであり、今後そのような無人機が空を飛び交うようになると衝突事故などが多発するような心配もあるでしょう。

さらに、プライバシーの問題もあります。現在でも小型カメラを搭載した無人機が比較的安価で入手でき、簡単に空からの映像を撮影する事が出来ます。スパイ利用のように悪用すれば確かにプライバシーが危険にさらされるでしょうし、ましてや個人の荷物が途中で奪われてしまう危険もあるかもしれません。

さらに、小型無人機による宅配が解禁されたら違法な物の運搬に利用される危険も高まるかもしれません。無人機だけにその内容を判別する事は難しく、取り締まるのもさらに高度な技術や法律が必要になる事でしょう。そもそも、例え宅配が解禁されたとしてもAmazonの利用者すべての範囲を網羅するだけの許可を得る事は出来ないでしょうし、それだけの無人機を確保する事も飛ばす事も現実問題として出来ないかもしれません。

このようにAmazonの空飛ぶ小型無人機宅配サービスには例え離陸出来ても飛び越えられない様々な高い障壁がありそうですね。

ただ、このAmazonの斬新な取り組みは夢のある計画である事は事実です。何よりも安全性が確保できるような取り組みが実を結び、いつの日か実現するといいですね。

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